医療法人

Penguin Clinic
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内科・脳神経リハビリテーション科
循環器内科・脳神経内科

【 認知症予防のためにも動きましょ 】

 2019年最後に論文をご紹介します。

 

 フラミンガム研究という

 何世代にも渡って調査された研究の中で

 腰に万歩計のようなものをつけてもらい、

 認知機能との関連を調べたものです。

 

 これによりますと・・・

 犬のおさんぽや、

 部屋に掃除機をかける

 その程度の運動(注1)

 1日たった10~20分だけでも

 認知機能に良い影響が

 ありそうだということです(注2)

 

 アメリカの政府機関から

 現在推奨されている運動量は

 1週間に150分以上の

 息があがらない程度の運動ですが

 1週間に70〜140分程度でも

 良い可能性があると示されました。

 

 さらに、先ほどの

 犬のおさんぽ(意外と早歩き)や

 掃除機がけが 難しい方 へも朗報で

 そこまで頑張って動かず

 たとへゆっくりでも…

 1日 5000歩以上 動けば

 認知機能に良い影響が

 あるかもしれないと判りました。

 

 運動ときくと どうしても

 スポーツウェアに着替えてとか

 さあ体操だとか、気合が入りますが

 

 たとへゆっくりだとしても

 生活の中で少しづつ動くことが大切と

 運動に関わる医療者には戒めに

 高齢者のみなさまには勇気をくれる

 そんな結果が出たように思います(注3)

 

 (出展)
 Alzheimer’s & Dementia. 2019; 5; 618-626

 

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 注1

 専門的には「約3Mets」以上の運動

 

 注2

 図を見ていますと…

 中年の方は20分以上がより効果的ですが

 高齢の方は20分以上しない方が良さそう?

 

 注3

 もう一つの図をみていますと…

 言語性記憶の改善には有酸素運動が必要

 中年の方は10〜20分程度で良いのですが

 高齢の方は30分以上の運動が必要??

 注2の結果と矛盾するようにも思いますし、

 全般的認知機能(今回はTMT評価)でなく

 認知症に対して効果があるかについては

 まだまだ検討の余地がありそうです。